2ch厨房が新書等のベスト 5冊目
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0209無名草子さん
2011/02/06(日) 23:14:44「異なる言語の話者は、世界を異なる仕方で見ているか?」という問いに対して、心理学的にアプローチする。
地道な実験と実証を積み重ね、言語が思考に与える影響について納得できる知見が得られる良書なのでお薦めしておく。
自分はスティーブン・ピンカーの『思考する言語』を読んだ時、言語と思考の共通性・普遍性を強調し差異を軽視しすぎる
少し独断的な分析に釈然としなかったので、『ことばと思考』の後半で軽くピンカーが批判されているのには納得した。
(自分はNHKブックスで出ているピンカーの本は全部読んでいるので、ピンカーの主張も一応理解できるのだが)
もちろん、一方では極端な社会構築主義を採る社会学者とか実証性を軽視する精神分析学もあるので、
そういったものへの批判としてもこの本は有効だろう。
あと言語関係では、白井恭弘『外国語学習の科学』(岩波新書)もお薦めしておく。
世の中には個人的経験と独断に頼った英語学習法がいっぱい流通しているわけだが、
そういったものに騙されないためにも読んでおいたほうがいいかも。
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